この映画のどんでん返しはすごい!7選
皆さんどんでん返しは好きですか?
私はもちろん大好きです。ラストに向けて回収されていく複線や、意外すぎる結末を観ると病みつきになってしまいますよね。
でも「あなたは必ず騙される!」と謳っている映画の中で本当に騙された!!となる映画は意外と少ないものです。
そこで私が”本当に騙された!”や”この展開は凄い!”と思ったどんでん返し映画を7つランキング形式でまとめましたので、是非ご覧ください!
■第7位 マッチスティック・メン
監督:リドリー・スコット
キャスト:ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、アリソン・ローマン
<あらすじ>
詐欺師のロイは強迫性障害を患っており、そのため極度の潔癖症であった。精神分析医のクレインは、彼と別れた妻との娘アンジェラと会ってみることを薦める。初めは抵抗したロイだったが、自分の娘がどのように成長したのか興味を持ち、ついに彼女と二人で会うことにする。突如現れた家族にお互いに困惑する二人だったが、次第にその関係は親子のものへと変わっていく。
そんなある日、ロイは自分が詐欺師であることを告白した。するとアンジェラは彼に詐欺を教えてほしいと驚きの提案を迫る。その提案に強く反対するロイだったが、彼女の熱意に押され、ついに詐欺を教えることになるのだが―
まさに”詐欺師版レオン”といった感じです。
ヤクザな仕事をするロイが娘と心を通わせていくうちにお互い成長していくというほっこりパートと、最後に一気に繋がる衝撃展開に大興奮間違いなしです!
どんでん返しものとしても面白いですが、ヒューマンドラマとしても最高です。
また、舌が回らなくなり、苛立ちを隠せなくなるチック症のニコラス・ケイジの演技はかなりリアルで、映画全体に緊張感を持たせている名演技です。
■第6位 セッション
監督:デイミアン・チャゼル
キャスト:マイルズ・テラー、J・Kシモンズ、ポールライザー
<あらすじ>
世界的ジャズ・ドラマ―を目指し、名門音楽学校に入学したアンドリューを待っていたのは、伝説の鬼教師。常人に理解できない完璧を求め、浴びせられる容赦ない罵声。やがてレッスンは狂気を帯び、加速の一途を辿る―。
ラ・ラ・ランドで有名なデイミアン・チャゼルの音楽映画であり、サスペンス映画。
これほどに「ラスト15分絶対に目を離すな」というコピーが似合う映画はないでしょう。
狂気のレッスンを経た師弟に生まれた憎悪は、物語終盤に一気にぶつかりあい、衝撃の展開を迎えます。
ラ・ラ・ランドのような素敵な音楽映画だと思って観ると思いっきり裏切られます。笑
教師役J・Kシモンズの気迫あふれる演技には要注目です。
■第5位 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
監督:アラン・パーカー
キャスト:ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット
<あらすじ>
死刑廃止論者である元大学教授のデビッド・ゲイルが、元同僚の女性コンスタンスをレイプ・殺害した容疑で死刑宣告を受ける。
彼は自らの手記を綴るため、女性新聞記者ビッツィーを呼び寄せる。
ゲイルの話を聞くうちに、ビッツィーは彼は冤罪ではないかと考え始めた。
お次は豪華キャストで贈る社会派映画です。
死刑や冤罪といった社会問題のテーマが、どんでん返し映画としてエンターテインメントに昇華されています。
綺麗に張り巡らされた伏線をラストに向かって丁寧に回収していく見事な作りです!
死刑囚のケヴィンスペイシーと女性記者のケイトウィンスレットは流石の演技力で全体に緊張感が漂い、画面から目を離せなくなることでしょう。
この映画を観終えた後、あなたは死刑廃止論者になっているかもしれません。
■第4位 マルホランド・ドライブ
監督:デヴィッド・リンチ
<あらすじ>
ある夜マルホランド通りで自動車事故が起こり、事故現場から一人生き延びた女性は、助けを求めて有名な女優ルースの家に潜り込んだ。
ルースの姪である女優志望のベティに見つかった女性は、部屋に貼られていた女優リタ・ヘイワースのポスターを見て、反射的に「リタ」と名乗った。彼女はベティに自分が事故で記憶喪失になっていると打ち明け、ベティはリタの失った記憶を取り戻すことに協力する事となる。手がかりはリタのバッグに入った大金と青い鍵のみ。
鬼才デヴィッド・リンチの代表作であり問題作。
抽象的な表現が多く、時系列はバラバラで、主人公がリタになったりベティになったりと、初めて観たときはその難解さに頭を抱えました。笑
でも、難解だからこそ面白い!
物語全体を自分で推理していく楽しさがあり、理解した時の気持ち良さは抜群です!
■第3位 情婦
監督:ビリー・ワイルダー
キャスト:チャールズ・ロートン、マレーネ・ディートリヒ
<あらすじ>
法曹界の重鎮としてその名を知られる老弁護士ウィルフリッド卿は、未亡人殺しの容疑者レナード・ヴォールの弁護依頼を受ける。アリバイの証明者は妻のクリスチーネしかおらず、状況は極めて不利。まもなく彼らの元を警察が訪れ、レナードは殺人容疑で逮捕されてしまう。
ウィルフラッドはクリスチーネから話を聞くが、彼女の態度は夫を信じていないかの如き不審なもので、しかも母国ドイツに正式な夫がおり、レナードとは正式な夫婦ではないと言う。
古い映画ですが、間違いなく今でも最高峰のどんでん返し脚本です。
2転3転していく状況の中で、最後にウィルフレッド卿がたどりつく真実は当初予想だにしていなかった方向で決着します。
モノクロ映画だからと敬遠したら絶対損です!
ストーリーのクオリティで言えば今回紹介する映画の中でも1番だと思います。
■第2位 パーマネント野ばら
監督:吉田大八
<あらすじ>
ある田舎の漁村にある唯一の美容院「パーマネント野ばら」。なおこはバツイチで、娘を連れて母の経営するこの美容院に身を寄せている。美容院は町の女たちの「たまり場」と化していて、あけっぴろげに自分たちの悲哀や愚痴をこぼし合い、罵り合い、笑いあっていた。
なおこの二人の友人も男運が悪く、みっちゃんはフィリプンパブを経営しながらヒモ男に金をせびられ、ともちゃんも付き合う男が皆暴力男で、捨てられてばかりいる。なおこ自身も、地元中学校教師のカシマと密会を繰り返していた。しかし、愛情を感じながらもなおこは掴み所のないカシマの態度に、戸惑いと孤独を感じていた。
西原理恵子の漫画原作のヒューマンドラマ。
ここまでの作品はサスペンス色が強いものでしたが、対してこちらはヒューマンドラマの要素が強い作品。
菅野美穂と小池栄子と池脇千鶴と日本を代表する実力派女優たちが、小さな漁村を舞台に繰り広げる苦しく、切なくもハートウォーミングなどんでん返し映画です。
個人的には「そこのみにて光り輝く」や「オーバーフェンス」と似た雰囲気を感じましたので、それらが好きな人は間違い無いでしょう!
■第1位 パーフェクトブルー
監督:今敏
<あらすじ>
アイドルグループの「CHAM」に所属する霧越未麻(きりごえ みま)は突如グループ脱退を宣言し、女優への転身する。ファンたちは未麻のアイドル引退を嘆くが、彼女の女優生活は次第に軌道に乗り始める。
そんな中インターネット上に未麻になりすました何者かが「未麻の部屋」と題するウェブサイトを開設する。その内容は虚実を織り交ぜつつも、まるで未麻本人が書いたかのように詳細を極めていた。未麻はストーカーに監視されていたのだった。
映えある第1位は日本のアニメ映画からパーフェクトブルー!
「パプリカ」「東京ゴッドファーザーズ」の今敏の初監督作品で、ジャンルはサイコホラーです。
女優に転身したアイドルの身の回りに起こる不可解な事件と、自分を監視しているかのような不気味なブログを軸に展開していくというストーリーで、登場人物のリアルで不気味な表情や、不安を具現化した独特の表現は必見です!
そして衝撃のラストは生涯忘れることはないでしょう!!
雑誌タイム誌では、名作アニメトップ5のうちの一つに本作を含めており、ナタリー・ポートマン主演のブラックスワンではこの映画のオマージュと思われるシーンが数多く登場するほど、国内外で評価されている作品です。
以上、皆さんいかがでしたか。映画ランキング1発目はどんでん返しランキングでした。
王道のサスペンスからヒューマンドラマの要素が強いものまで揃えてみました。
古い映画も入っていますが、間違いなくそのクオリティに腰を抜かすことですので、敬遠せずご覧になってくださいね。
次回は少し似た雰囲気で群像劇のジャンルでランキング制作しますので、そちらもチェックしてください!
ではまた良いお家時間を!